五島列島・福江島からまずは奈瑠島へ、続いて久賀(ひさか)島へと移動してきた私たち。
今回のツアーの行程表です↓

旧五輪教会堂から山道に入り、10分ほど歩いたところで待機していた大型タクシーに乗り、次なる目的地へと向かいます。
ここからは禁教時代のキリスト教信者弾圧の歴史に触れることになりますので、苦手な方はここで閉じてくださいね。
牢屋の窄殉教記念教会
こちらはある意味、今回の「五島列島キリシタン物語」ツアーのハイライトともいえるかもしれません。

「牢屋の窄(さこ)」の文字が見えますね。
「牢屋の窄」とは、狭い牢屋があった場所を意味します。

こちらには「殉教之地」とあります。

「牢屋の跡」
明治元年、ここに12畳ほどの狭い牢屋があり、なんと200名もの信徒が押し込められていたといいます。

ここからは、五島市の公式HPを引用したいと思います。
1868年(明治元年)、この地(久賀(ひさか)町大開(おおびらき))で久賀島内の信徒たちが捕らえられ、残酷な責め苦を受けました。のちに「五島崩れ」と呼ばれる、五島におけるキリシタン弾圧のきっかけともなったできごとです。
かれらは自らキリスト教(カトリック)の信仰を表明したために捕らえられたもので、12畳ほどの狭い牢に200名あまりが押し込められました。これは畳1枚あたり17人という狭さで、横になることもできず、排泄もその場にしなければならないという想像を絶する惨状でした。信徒たちは8ヵ月にわたりこの状況を耐えしのびましたが、飢えや病、拷問のために39名が死亡し、出牢後の死者3名を加えると42名の信徒が命を落としました。

「信仰之碑」

入牢され殉教したキリシタンたちの霊名と死因が刻まれていました。
…小さな子が多くて、死因も残酷極まりないものもあり、言葉を失いました。

こちらが聖堂なのですが、左側に小さな碑があるのが見えます。
ここはなんと、「監視所跡」
ここから牢屋を監視していたのですね……
こちらの聖堂は中に入れなかったのですが、床に灰色の絨毯が敷かれているのが外から見えました。
その絨毯の広さは12畳。
200名のキリシタンたちが閉じ込められていた牢屋の広さがひと目で分かるようになっているのですね。
聖堂内部にこのようなメモ書きがありました。
「朝夕、芋の小切れひとつ」
たったこれだけの食事で、8ヶ月間も耐え抜いた人たちが少なくなかったことに、心の底から驚きました。
信仰心の強さは、人をここまで辛抱強くさせるものなのでしょうか。
そして人間は、同じ人間に対してかくも酷い扱いを平然としてしまえるものなのだと知り、恐ろしい気持ちでいっぱいになりました。

振り返ると、久賀湾が静かにそこにありました。
この海は、自然は、すべてを見ていたんだよなぁと感じずにはいられませんでした。
ちなみになんですが、私は牢屋の跡地に足を踏み入れることはできませんでした。
皆さん普通に歩いておられたのですが……
私にはちょっとハードルが高かったです。
浜脇教会
こちらは本来であれば車窓から外観だけ見て終了のはずだったのですが、時間が余ったとのことで急遽内部見学ができることになりました。

これまで見てきた教会とは違い、ガッシリとしています。
なんでも五島初のコンクリート造りの教会だそうな。

信徒ではないですが、祭壇前で手を合わせることができて、とってもラッキーでした。
撮影禁止のため写真はないのですが、ピンク色の梁がとても印象的でした。
ステンドグラスも黄色やピンク色をしていて、全体的に柔らかい雰囲気の教会でした。
外観はガッシリしているのに、ギャップがあって面白かったです。
先程ラッキーだったと書きましたが、「牢屋の窄」でもらってきた(?)ズーンとくる感覚を、浜脇教会で浄化することができたと後から感じたんです。
私はHSP気質で、すんごい敏感なんです(汗)
なので、ここに寄れたことは本当にラッキーでした。
田ノ浦港から福江港へ
「さぁ、田ノ浦港に着きましたよ。降りましょう」とガイドさんに言われてビックリ!
(ど、どこに「港」が……?)
ツアー参加者の女性も、
「え、まさかここが港?!」
と驚いていました。
写真はないのですが、ほんとに車が数台止められるくらいのただの「地面」しかない場所をガイドさんは「港」と呼んでいたんです!
でもそこで待っていたら、本当に船が来ました(笑)
いろいろとカルチャーショックです。
もうひとつカルチャーショックがありました。
田ノ浦港に降り立った瞬間、なんだか変な匂いがしたんです。
虫除けスプレーみたいな?
(これ何の匂いなんだろう?)と不思議に思っていると、先ほどの女性が、
「あ、これ緑の匂いだね。さすが新緑の季節だけあって、やっぱり強烈だねー」
そう言うではないですか!
「み、緑の匂い、ですか?」
そう尋ねると、ガイドさんが代わりに、
「そうですよ、これは緑の匂いです。特にこれは栗の木の匂いが強い気がしますね」って。
……緑の匂いってものがあるって、恥ずかしながら初めて知りました。
いやー、カルチャーショック!笑
さて、定期船(シーガル)に乗って福江港に帰ったらお開きです、

↑ 遠くにマリア像が見えます。

到着しました!

こちらが福江港ターミナル。
5時間ほどのツアーでしたが、見どころ満載で参加して本当によかったです。
ツアー参加者の皆さんもガイドさんもかなりちゃんとした大人の方たちばかりでしたので、極めて快適でした。
料金は15,000円ほどだったと記憶しています。
気になった方はベルトラ(VELTRA)さんで検索してみてくださいね。
おわり。
☆関連記事はこちらになります↓