ドラマ『昼顔』の韓国版。イ・サンヨプが良すぎる件。
皆さん、上戸彩ちゃんと斎藤工主演の不倫ドラマ『昼顔』は観ましたか?
ドラマ版が2014年に放映され、その後映画版も上映されました。
私は両方観ました。主題歌と挿入歌が、物語を盛り上げましたよね~。
最近、『昼顔』の韓国版である『平日午後3時の恋人たち』を視聴しました。
最初の数話は「どうせ『昼顔』と同じでしょ」とたかをくくっていて、ちゃんと見ていませんでした。
途中からちゃんと見始めた私は、「なぜ最初からぜんぶ観なかったんだ!」と後悔しました。
それほど、面白かったです。
今日は、日本版『昼顔』と、韓国版の『平日午後3時の恋人たち』の比較をしてみたいと思います。
ネタバレがありますので、韓国版の結末を知りたくない方は、次のキャスト紹介までにしておいてくださいね。
韓国版『昼顔』キャスト
まずは大事なキャストのご紹介から。
主役:ソン・ジウン(日本版の笹本紗和(上戸彩))/ パク・ハソン
清純派の代名詞みたいな人ですね。
この人が上戸彩ちゃんの役をやると知ったときは、驚きました。
「不倫」っていう言葉から一番遠いイメージ。
ずっと「この女優さん、どこかで見たことある」って思ってたんですけど、『トンイ』の王妃役の方なんですね。
タレ目で優しそうで華奢で。。。
この女優さんを起用したことで、韓国版は最初から最後まで、とっても爽やかだった気がしています。
上戸彩ちゃんの方が、なんというか。。。エロさやちょっとだらしない感じというのかな(注:上戸彩ちゃんは全然嫌いではないですよ!)が、出ていたと思います。
ユン・ジョンウ(日本版の北野先生(斎藤工))/ イ・サンヨプ
そして出ました!イ・サンヨプ!
キャー!!(笑)
このドラマ、サンヨプさんを見るためだけに見てもいい気がしてます。
それくらい、カッコよくて演技がうますぎる。
サンヨプさんって、ちょっと魚顔じゃないですか。
私、魚顔ってあまりタイプじゃないのに、ジウンと恋に落ちるあたりのシーンを見ていたら、なんだかドキドキしてきてしまいました(笑)
なんていうのか、サンヨプさんの「瞳」の吸引力はすごいです!
文字通り、吸い込まれます。
サンヨプさんといえば、『あなたが眠っている間に』(2017)での怪演に度肝を抜かれた私。
演技力が普通ではないです。
日本版の斎藤工さんは、男の色気たっぷりすぎて、個人的にちょっと胸焼けしてしまったのですが、サンヨプさんにかかってしまうと、不倫も「純愛」にしか見えないから不思議です。
チェ・スア(日本版の滝川利佳子(吉瀬美智子)) / イェ・ジウォン)
日本版の利佳子役をこの女優さんが演じると知ったときは、正直「え、オバサンすぎない?」と思ってしまいました。
73年生まれです。
利佳子役の吉瀬美智子さんは、75年生まれ。しかも、『昼顔』放映は2014年ですから、そう思ってしまうのも仕方ないですよね。
それに、お金持ちの奥さん感があまりないかも。
『30だけど17です』(2018) のお手伝いさん役が印象に残りすぎているのかもしれません。
ト・ハユン(日本版の画家(北村一輝))/ チョ・ドンヒョク
北村一輝さんに比べると、ワイルド感は若干少なめかな?
なんだかとっても優しそうな方で、北村一輝の「危ない」感じは出ていなかったように思います。
『昼顔』韓国版の感想~韓国版のココが好き!~
★ここから先はネタバレがありますので、ドラマを見るご予定のある方はここまでになさってくださいね。
ジョンウの好きなもの
北野先生(斎藤工)は、昆虫好きな生物教師という設定でした。
道にしゃがみこんでは、昆虫を観察する北野先生の姿を見ていて、「この姿に惚れるかなぁ?」とちょっと不思議に思っていました。
斎藤工のルックス頼みにもほどがあると。
しかし、韓国版のジョンウが好きなのは、昆虫ではなくて、お花です。
これなら惚れるね、納得!!
となりました(笑)
平凡な主婦ジウンの夢
上戸彩ちゃん演じる笹本紗和は、これといって好きなものややりたいことのない設定でした。
映画版『昼顔』でも、一人暮らしをしながら食堂でパートをしていました。
本当に「男」しかない生き方に思えて、見ていて少しイライラしてしまったのを覚えています。
ところが、韓国版のジウンには夢があります。
ジウンは、シナリオライターになりたいのです。
ジウンと心を通わせたジョンウは、彼女に「作家 ソン・ジウン」と刻印されたペンをプレゼントします。
彼女の夢を応援するわけですね。
恋愛だけではなく、ただなんとなく日々を送っていたひとりの女性の「自立」を描いているあたりが、とても好きでした。
ハムスターではなく、「小鳥」
笹本紗和夫婦は、夫が子作りを拒否するため、代わりにハムスターを我が子のように可愛がって育てていました。
韓国版では、ハムスターではなく、小鳥が用いられています。
「鳥かごの中の小鳥」が、「家庭に閉じ込められている主婦」を(ステレオタイプではありますが)連想させます。
不倫関係にあったジョンウと破局を強いられたジウンは、夫とも離婚し、遠く離れた地で一人暮らしを始めます。
そこでまずジウンがしたことは、家から連れてきた小鳥を、鳥かごから解き放つことでした。
自分と小鳥を重ね合わせるジウン。
ハムスターよりも叙情的で、とっても好きでした。
ハッピーエンド
これ、本当にビックリでした!!
まず、日本版ドラマ最終回は、こんな感じでした:
- 笹本紗和と北野先生は無理やり破局させられる。
- 北野先生夫婦は引っ越し。
- 紗和夫婦は離婚。
- 利佳子と画家も破局し、利佳子は家に戻る。
- 画家は手を負傷し、後遺症が残る。
「不倫は悪」という道徳を知らしめるためでしょうか、なんとも辛い結末です。
利佳子は家に戻れたからいいけれど、他の人達はしんどすぎますよね。
しかも、続編となる映画版ではあんなことになるし。。。(見ていない方もいるでしょうから、書くのは控えます)
コレに対し、韓国版の結末はというと:
- ジウン夫婦は離婚。
- ジウンはひとり、夢に向かって歩み始める。
- 夫は、夫をずっと好きでいた部下の女性と再婚し、子供をもうける。
- ジョンウは妻とアメリカに渡るも、その後離婚。妻は外国人と再婚し、出産。
- ジョンウはアメリカで博士号を取得し、出世。
- ジョンウはジウンを迎えに来る。
はい!夢に描いたようなハッピーエンドです!
元配偶者たちも、それぞれ新たな幸せをつかんでいます!
うまくいきすぎです!(笑)
不倫した女は家には戻れない?
ところで、スア(日本版の利佳子)とハユン(画家)はどうなったのかというと、日本版同様、破局します。
日本版では、利佳子はその後しれっと家庭に戻りますよね。
ところが、スアは家には戻りません。
一人暮らしを始めるのです。
ですが、娘たちとは定期的に会っている様子でした。
スアの夫は復縁を望んでいましたが、スアはハユンを本気で愛しており、また子どもたちを一度は悲しい目にあわせてしまった手前、家庭には戻れなかったのでしょう。
韓国式の「不倫は悪」という道徳の知らしめ方を見た気がしました。
なんとなくですが、子持ち主婦の「不倫」と、子供のいない主婦の「不倫」は違うと考えているように思えました。
これは日本版についてもそうなのですが。。。
やはり、スア(利佳子も)は、娘たちを傷つけてしまった点が痛すぎましたよね。
いかがでしたか?
韓国版『昼顔』、とってもオススメです!
私もまた第1話からしっかりと観てみたいです。
だって、サンヨプさんを見たいから♡(笑)
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました😊