ネガティブな気持ちを消すには○○することが必要？
皆さん、最近なにかに「没頭」したことってありますか？
ちなみに、「没頭」とは、「一つの事に熱中して、他を顧みないこと」です（デジタル大辞泉より）
さて、先日Twitterで、こんな呟きを目にしました。
「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ」というオードリー若林さんの言葉は自分的にかなりしっくりきていて、自分の話をすると、勉強・就活・仕事・経営、ネガティブな気持ちになるのは動いていない時。不安が押し寄せるのは暇で雑念がある時。何かに没頭する。すると不思議と楽になる。
— ラスカル (@rascompany__) March 29, 2021
このオードリー若林さんの言葉がとても気になったため、少し調べてみました。
どうやら、若林さんのエッセイ「完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込」（角川文庫）の中に出てくるようです。
一部、引用します。
暇と飢えと寒さが人をネガティブにする３大ブランド
引用元：
人見知り芸人、オードリー若林 ネガティブを潰すのは没頭しかない ｜ららライフ
若林さんは、何かに没頭することで、ネガティブな気持ちを消し去ることができると考えているようですね。
皆さんは、どう感じましたか？
確かに、ネガティブな感情を消すために、むやみにポジティブになろうとしてもムダな気がします。
それよりも、自分の好きなこと・やりたいことに集中し、その結果「没頭する」方が、ネガティブな気持ちを消し去るのに効果があるように思えます。
「人間、暇な時間がありすぎると、ろくなことを考えない」と言われますよね。
確かに、そのとおりだと思います。
こうやって考えると、暇な時間をもてあますようなことはせずに、何かに集中する（その結果、没頭する）ことが、ネガティブな気持ちを消し去るには重要だと言えそうです。
ただ、先日ちょっと怖いなと感じたことがありました。
私はK-POPが好きで、幅広くいろんなアイドルの曲を聴いたり、韓国の音楽番組などを見ています。
韓国でいま超売れっ子の女性ソロ歌手、チョンハが、あるリアリティー番組に出演していたときのことです。
彼女は、あるオーディション番組で最終選考まで勝ち残り、I.O.Iという期間限定グループで華々しく活躍した後、ソロに転向し、大成功を収めました。
ダンスがめちゃくちゃ上手なうえ、振り付けまでできる、超実力派です。
決して大柄ではないのに、セクシーで可愛い最強のソロアーティストの一人だと私は思っています。
そのチョンハが、次のように語っていました（大体こんな内容だったということで、ご了承ください）。
ー 悩みに悩みまくっていたとき、人に相談するといつも、「暇だから、ネガティブなことを考えるんだ！そんな暇があったら、練習しろ！そうすれば、そんなふうに悩まなくなる。悩むっていうことは、十分に頑張っていない証拠だ！」と言われました。
そう言われた彼女は、来る日も来る日も練習に「没頭」しました。
それでもたまに不安な気持ちが顔を出します。
すると「こんなふうに感じるということは、自分はまだ頑張りが足りないんだ！」と自分にムチを打って、さらに練習し続けたといいます。
そして、こうも言っていました。
「私はあの頃、とにかく息が吸いたかった」と。。。
「暇だから、ネガティブなことを考えるんだ！そんな暇があったら、練習しろ！そうすれば、そんなふうに悩まなくなる。悩むっていうことは、頑張っていない証拠だ！」
…この言葉は、とても危険だなと感じました。
先に述べた、若林さんの話に戻ります。
ネガティブな気持ちを消すには、何かに没頭するのが一番効果的。
それは確かにそうなのでしょう。
ですが、チョンハの周りの人のように、「ネガティブなのは、没頭していないからだ」と考えるのは、危険きわまりない考え方だと思います。
自然となにかに没頭した結果、明るい気持ちになることはあるかもしれない。
けれど、むりやり没頭させて（というか、むりやりであれば「没頭」とはいえないはずですね）ネガティブを打ち消すという発想は、乱暴すぎます。
ネガティブな感情が湧き出たときには、まずはその気持を受け止め、なぜ自分はそう感じているのか？と立ち止まることの方がずっと大事なんじゃないかなと思います。
チョンハは、この話をするときに泣いていました。
よほど苦しかったのでしょう。
K-POPアイドルには闇を感じずにはいられません。
だからこそ、応援したくなるのかもしれませんが。
若林さんの言葉とチョンハの言葉が私の中でリンクしたため、今回は「没頭」について書いてみました。
リンク
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