京都歩きと開運メモ

~50歳からの毎日を楽しむ~

80代母の驚くべき変化。

実家の母(80代半ば)と久々に時間を共有し、私は母が明らかに前とは違うことに気付きました。

 

別に認知症の兆候があるとか、そういうことではありません。

 

昔の母は常に「自分は後回し」という人でした。

 

夕食も母は私たちと一緒には食べず、皆が終えた後にテーブルに残っている余り物をささっと食べて済ますスタイルを貫いていました。

 

母がお茶碗にご飯をよそい、私たちと同じタイミングで食卓を囲んだのは、数えるほどしかなかったように思います。

 

「食べない人」

「遠慮する人」

「自分は何でも後回しの人」

 

それが私が母に抱きつつけていた印象だったのです。

 

 

ところが今回母と行動を共にしてみて、その変化に心の底から驚きました。

 

その変化とは、とにかくよく食べることです。しかも自ら率先して箸をつける

 

今日のお昼は母と娘と三人でレストランに行き、ビザやパエリアなどいくつかの料理をシェアしました。

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それぞれ同じくらいの量を食べ、「お腹いっぱーい!」という娘と私をよそに、母は「お腹がいっぱいなような少し足りないような…」と呟いていました。

 

帰宅後も「マリベルちゃん、なにかお菓子食べない?」とやたら食べ物を勧めてきます。

 

私が断ると、ひとりでモゾモゾと食べているようでした。

 

そして夕食タイム。

 

母がエビチリとあんかけそばが食べたいというので、中華メニューをUberしました。

 

食事が届くと、待ってましたとばかりに容器の蓋を開ける母。

 

しかし少し冷めているようだったため、私は母からあんかけそばを受け取り、レンジで温め始めました。

 

温まったあんかけそばをテーブルに置き、娘と私がその他の料理も温めようとしていたそのときです。

 

母が猛然とあんかけそばをすすり始めたのです!

 

前の母だったら、自分が食べるのは家族が食べ終えてから。少なくとも率先して食べ始めるなど考えられないことでした。

 

そんな母が、娘と私の注文した品がテーブルに並ぶのを待つことなしに、「美味しい〜☺️」とすごい勢いで食らいついているではありませんか!

 

娘も驚いて私を見つめていました。

 

さらに、エビチリにもがんがん手を出し、気付けば三人の中でいちばんたくさんのエビを平らげていました。

 

以前なら「私は余ったらでいいの」と遠慮していた母が、です。

 

どうしても気になった私は、母に「なぜ昔は食べなかったのか」その理由を聞いてみました。

 

返ってきた答えはしごくシンプルなものでした。

 

肥満恐怖症だったの

 

 

太るのが怖くて、家族と同じ量を食べることができなかったそうなんです。

 

母は鳩胸で足が長く高身長。遠くから見ると外国人に間違われることも少なくないグラマラスなスタイルをしています。

 

太りやすいこともあり、食べることにちょっとした恐怖心をいだいていたようなのです。

 

ですが夫(スリムな体型でした)を亡くし、自身も80代半ばになったことから、その呪縛から解き放たれたようです。

 

まるで子供のように無邪気に振る舞う母を見て、「本当はこういう人だったのか…」と、まるで知らない人を見ているような気持ちになりました。

 

 

そんな母を見ていて、合点がいったことがあります。

 

実は私、小学5年生のときに拒食症になりました。

 

体重は22キロしかなく、気持ち悪いほどガリガリに痩せていました。

 

もちろん給食も全残し。家でもほとんど食事に箸をつけることができていませんでした。

 

それでも母から「ちゃんと食べなきゃダメよ」というようなことを言われた記憶はありません。

 

それどころか母は私に、

 

いいじゃない、細くって羨ましいわ」と言っていたのです!

 

当時は、信じられないことを言う人だと思っていました。

 

それと同時に、これは自分の力でなんとかしないとこの世から消えてなくなってしまうという恐怖に駆られたのを覚えています(結局、自力で治しました)。

 

母の非常識とも思われるセリフの裏には、強烈なコンプレックスがあったのだと、この年になって知ったのでした。

 

 

そのとき相手がどんな気持ちでそう言ったのか。

 

あれこれ自分で想像したり勝手に恨んだりする前に、直接尋ねてみるのも大事だなと感じました。

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いろいろ書きましたが、歳をとって最後に残るのは食欲だとよく耳にします。

 

単に年老いたから本能に素直に従うようになっただけのことなのかもしれませんが。。。

 

いずれにせよ、歳をとって無邪気になった母はなんだかとても可愛らしく見えます。

 

年寄りを引き受けたらダメよ

 

それがかねてからの母の口癖です。

 

若い人には若い人の生活があるのだから、年寄りと同居して振り回されてはいけないと強く言います。

 

「体が動くうちは、ここでひとりで暮らしていくわ」

 

笑ってそういう母は、可愛いだけではなくとても強い人でもあります。

 

「夫に先立たれて立ち直れないという人がいるけど、私から見ればそんなのはただの甘え。泣いていたって何の解決にもならない。前を見るしかないのよ」

 

…強くてなんともドライです笑

 

いつまでも元気で、楽しく暮らしてほしいものです。

 

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