「てきとーに選ぶ」というちょっとした冒険。
先日、フラッと図書館に立ち寄ったときのこと。
ほんの気まぐれで、たまには自ら選びそうにない作品を借りてみようと思い立った。
いつもなら吟味に吟味を重ねて、失敗のないように借りる本を選ぶのだが、てきとーに借りることである意味「運命の本」に出逢えるかもしれないとふと思ったのだ。
図書館なんてタダなのだから、考えてみれば「失敗のないように選ぶ」こと自体が奇妙な気もする。
図書館だからこそ、本当はてきとーに目についた作品を借りてみるということも余裕でできるはずなのに。
人間って、本当に失敗すること、損することを嫌う生き物なんだよなーってつくづく思う。
さて、てきとーに借りるとはいっても、具体的にどうしたらよいのか。
しばし悩んだ末、思いついたのが、「入荷したての本をごっそり借りる」という手であった。
さっそく「新入荷」とある本棚の前に立ってみると、文庫が10冊ほど置いてあった。
タイトルと表紙と裏表紙だけをさらっと確認し、どうあがいても興味をもてなさそうな作品を省いていき、残った4冊をまとめて借りることにした。
どれもこれまで読んだことのない作家の作品である。
中には名前はよーく知っているけれど「おじさんが読む小説」と勝手に決めつけていたものもある。
今回ばかりは食わず嫌いは良そうと思った(まぁ、新入荷本10冊中6冊は省いているのだけれど)。
そして「おじさんが読む小説」だけではなく、その反対の「若い子を対象にしてるっぽい小説」も借りてみた。表紙がアニメのやつである。
これが書店であれば、絶対に手にしない類の作品であるが、なんといっても今回はタダなのだ。
内容が自分に合わなかったとしても、たいして損はないはずだ。
そんなプチ冒険をしてみた私だったが、2冊を読み終えた現時点で言えることは、てきとーに選んでみるということは自分のちっぽけな世界を広げるのに実に役立つということである。
なぜそう思ったのかは、長くなるのでまた今度書こうと思う。
たいそうな冒険じゃなくてもいいから、「ちょい損するかもな」くらいの冒険はどんどんしていった方がいいのかもしれない。
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