占星術がテーマの小説。見えていなかった自分を知る。
先日、図書館でてきとーに選んだ本の話をした。
そのうちの1冊が、こちらの『京都船岡山アストロロジー2~星と創作のアンサンブル』である。
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表紙がなんとも可愛らしくて「私みたいなオバさんが借りてもいいのかな?」と一瞬躊躇したほど。
作者の望月麻衣さんという方も、失礼ながら初めて聞いた名である。
恐る恐る読み始めた私だったが、気付けばページをめくる指が止まらない。
タイトルからもお分かりのとおり、この小説のテーマは「占星術」である。
私は占いに特別詳しいわけではないが、人並みかそれを少し上回るくらいの興味をもっている。
さて、最もメジャーな星占いは、太陽星座について書いているということを皆さんはご存知だろうか。
例えば牡牛座の人についていえば、その人は太陽星座が牡牛座であるのであって、他の星座、たとえば「月星座」や「土星の星座」も牡牛座であるとは限らないのだ。
この小説は、主人公たちが人との交流を通じて成長していく温かいストーリーなのだが、ところどころで星占いが出てくる。
私達が慣れ親しんでいる太陽星座に関することだけではなく、上に書いたように「月星座」や「土星の星座」、はたまた「アセンダントの星座」なるものが登場する。
各星座の性質をざっと書くとこんな感じ。
太陽星座というのは、今生で目指す方向性を表わすのに対し、
月星座はその人のプライベートでの性質を表し、
土星の星座は、その人が遭遇する試練や課題を、
さらにアセンダントの星座は、その人の他者から見た第一印象を表わす。
こんなふうに、各星座を知ることで、より深く自分を知ることができるのだ。
個人的にはこれらが気持ち悪いくらいすべて当たっていた。
特に私の場合、試練を表わす土星と、第一印象を表わすアセンダントの星座が共に「双子座」であり、本当はコミュニケーションが苦手なのに、第一印象ではコミュ力が高いと思われるという非常に矛盾した状態にあるということがわかった。
これはほんと~にその通りすぎた。
私は人との間に壁を築くタイプで、あまりよく知らない人に本音を語るのが好きではない。
だが、顔がニタついている上に沈黙が嫌いでべらべらと喋ってしまうせいで、人からは非常にコミュ力が高いと思われがちなのだ。
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さて、うちの娘は最近進路に悩んでいて、自分自身がよく見えなくなっていた。
気分転換になればと思い、娘にこの小説の話をしたら面白がって自分の各星座を調べ始めた。
すると、見えていなかった自分の特性が浮き彫りになり、将来がクリアに見え始めたというではないか。
しかも、各星座が示す特徴すべてに非常に納得がいったというのである。
これはすごいことである。
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太陽星座について書いてある、いわゆる「星占い」だけを見ると、「あれ?自分には当てはまらないな?」と感じることも少なくない。
でもこうして太陽星座以外の星座の特性を調べてみると、自分というものがはっきりと見えてくるから本当に不思議である。
今回、てきとーに選んだ本がこの小説であったことは、ある意味運命のようにすら感じている。
少なくとも、迷いや悩みの多い娘には大いに役立ったようだ。
私が手に取ったのは『京都船岡山アストロロジー2~星と創作のアンサンブル』と、シリーズものの2巻目であったのだが、なんの問題もなかった。
機会があれば、順番は逆になるが1巻目も読んでみたい。
↓こちらが1巻目
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てきとーに選ぶというちょっとした冒険の効用を感じた出来事であった。
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