だからあんなに苦労したのね…西洋占星術の不思議。
最近、西洋占星術がテーマの小説を読んでいる。
これがとても面白く、かつ感動的で、がぜん西洋占星術に興味が湧いてきた。
試しにネットでいろいろと調べてみたところ、太陽星座だけを見ていたのでは、自分の本質はわからないということを知った。
太陽星座とは、いわゆる「私は○○座です」というときの、○○に入る星座のこと。
自分を知るには、誕生日だけではなく誕生時刻まできちんと入力すると出力される、ホロスコープを見ることが必要になる。
私は西洋占星術に関しては完全なる素人なので、ネットの力を借りてホロスコープを出してみた。
そして天体や星座の位置などを見ていくうちに、自分のこれまでの人生がなぜあんなふうだったのかが腑に落ちた。
すべてを詳しく書くわけにはいかないので、ここでは「第1ハウス」についてだけ述べてみる。
「第1ハウス」というのは、「自分自身」を表わす。
「第1ハウス」に入っている天体(水星、金星、土星など)や星座を見ることで、その人の本質を知ることができるそうだ。
私の場合、「第1ハウス」には土星と双子座が入っている。
ここではひとまず双子座の存在は置いておいて、「土星」に着目してみたい。
「第1ハウス」に土星が入っている人というのは、簡単にいうと「真面目で努力家で自分にとても厳しい」らしい。
そして、自分に厳しいだけではなく、他人にも厳しいとある。
ここまで読んで、確かに私は自分でもイヤになるくらい生真面目だし、他人にも「礼儀正しさ」や「マナー」を求めるところがあるなぁと。。。
特に、約束の時間に遅れる人が苦手だったりする。
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まぁ、ここまでは良いとして、驚いたのがこの先。
なんと、「第1ハウス」に土星が入っている人というのは、生まれながらになんらかのハンデを背負っていることが多々あるそうな。。。
そして、幼少期に大人の振る舞いを要求されたり、なんらかの強い圧力や制限をかけられる傾向にあるとのこと。
この部分を読んで、私はブルブルっと震えてしまった。
というのも、私は生まれながらの持病があり、20代までこの病気に非常に苦しめられたからだ。
(このへんのことについては、過去にいくつか記事を書いています。もしご興味があれば…)
30代後半で素晴らしい医師に出逢い、手術を受けたことで現在はまったく問題はないのだが。
20代までは正直、一般的な若者の青春を送ることはできなかった。
そして、「幼少期に大人の振る舞いを要求されたり、なんらかの強い圧力や制限をかけられる傾向」という点についても、思い当たるフシがある。
小学4年生のときの話だ。
ある日、クラスの男子が掃除をサボった。
それを知った担任の女教師は、授業開始前に「学級委員、立ちなさい!」と命じた。
当時、学級委員をしていた私と男子の学級委員は立たされ、「これは学級委員の責任です!」と言われ、1時間その場に立っているよう命じられた。
掃除をサボった当の本人は無罪放免である。
このとき私は「世の中は、理不尽だ」ということを幼い身ながら強く意識した。
その女教師はなぜか私に対する当たりが強く、その後もさまざまなことがあった。
そのせいか、私は拒食症になった。
小学校5年生のときの体重は、なんと20キロ台前半だった。
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ここまで読むと、私と同じように「第1ハウス」に土星が入っている方は震え上がってしまうかもしれないが、この天体の配置はどうも悪いことばかりではないようだ。
土星は厳しい星ではあるが、さまざまな試練を乗り越えた者には、どうやらご褒美をくれるようなのだ。
私は15歳のときに持病のせいで長期間の入院を余儀なくされていたのだが、そのときに占いができる入院患者さんに出会った。
その人は私に次のように言った。
「君は若い頃は苦労をする。だが、人生の後半戦でとてもよくなる。大器晩成型だよ」
そう。
「第1ハウス」に土星がある人は、真面目で努力家。継続力も人並み外れているらしい。
なので、年令を重ねてから花開く人が多いそうなのだ。
あのときの占い師さんの言葉の意味を、50歳になろうとしているいま気づくだなんて。。。
ちょっと遅かったけれど、それでも何も知らずに老いていくよりはよかったと思っている。
西洋占星術は、私が思っていたよりもめちゃくちゃ奥が深そうだ。
勉強したいな~とも思うが、今の自分にはその余裕がない。
老後の趣味にでもできたらいいな~なんて思ったり。
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今回、私がホロスコープを出してみようと思い立ったのは、こちらの小説がきっかけです。