ソウル新村(シンチョン)での恐怖体験。深夜はおばさんでも危ない!
先日、3年前の韓国でのオタ活について書きました。
すると、あの真夏の楽しかった思い出と同時に、とても恐ろしい記憶が蘇ってきたのです。
実はワタシ、ある晩、新村(シンチョン/신촌)で酔っ払いに執拗に追い回されました。
皆さんにも気をつけてほしいという気持ちで、この記事を書くことにしました。
年齢関係ないっすよ。。。
ソウルの新村(シンチョン/신촌)とはどんな街?
シンチョンは、ひとことでいうと学生街です。
近くに延世(ヨンセ)大学や梨花女子(イファヨジャ)大学、そして西江(ソガン)大学があります。
日本からの留学生もたくさん暮らしていると思います。
学生街なので飲食店も多く、いつも多くの人で賑わっています。
日本からオタ活目的で渡韓する人の中には、シンチョンに滞在する人が多い印象があります。
なぜシンチョンなのか。
オタ活は、空港鉄道「デジタルメディアシティ」駅に点在する各放送局周辺で行われることが多いです。
「デジタルメディアシティ」駅から近く、宿泊場所や食事に困らない地区というと、地下鉄2号線「弘大入口(ホンデイプク)」駅周辺か、新村(シンチョン)ということになります。
個人的には弘大(ホンデ)が好きなのですが、シンチョンの方が下宿(하숙)やゲストハウスがたくさんあるみたいで、シンチョンを選ぶ人が多いといえます。
3年前にオタ活したとき、ワタシは弘大(ホンデ)に宿泊したかったのですが、一緒に行動するオタ友がシンチョンがいいというので、合わせました。
彼女はシンチョンのゲストハウスにしたのですが、ワタシはこの年齢でゲスハはちょっとキツイと思い、安めのホテルに予約をいれたのです。
新村(シンチョン)の夜
オタ活でやらかした二人
3年前の夏、ワタシは当時好きだった韓国アイドルのサイン会に参加しました。
その日、ちょっと個人的にやらかしてしまい、最悪なオタ活になってしまいました。
簡単にいうと、推しとのやり取りに失敗したんですよね。。。
やらかしたなー、自分最悪だったなー。
そんな自己嫌悪に陥っていた晩でした。
たまたまオタ友も推しとの会話でやらかしてしまったそうで、
どんよ~りした気分で二人してシンチョンに戻ってきたわけです。
その友人は前述のとおり、シンチョンのゲスハに宿泊していました。
駅のほんの目と鼻の先にあるゲスハです。
ワタシは疲れていたのでホテルに帰ろうとしていたのですが、友人が
「このままだとやってられない!私のゲスハでもう少し語ろうよ~」
と誘ってきました。
もう時刻はすでに23時くらいだったので迷ったのですが、
「どうせホテルも近いし、少しくらいならいっか」
と思って承諾したのです。
深夜2時の新村(シンチョン)
友人のゲスハの共同空間でグダグダと話していたら、旅行中のアメリカ人が会話に加わってきました。
日本のオススメの観光地は~?なんて話に。
結構楽しくて時間の感覚が狂い、気付けば深夜2時!!
さすがに友人も眠くなってきたようで、お開きになりました。
「じゃあね、気を付けて」
と言われた瞬間にハタと気が付いたのです。
「あ、ワタシひとりでここから歩いて帰らなきゃいけないんだ。。。」
ちょっとコワイな、と思いました。
「でもこんなおばさん、狙う人いないわな」
そう思い直して外に出ました。
シンチョン駅前で信号待ちしていたときです。
なんだか嫌な視線を感じました。
ふと見ると、泥酔したおじさんがこちらをジーっと見ています。
「気持ち悪っ!」
そう思ったワタシは、信号が変わると早足で歩きはじめました。
するとその男が近寄ってきて、何か韓国語でゴニョゴニョ話しかけてきたのです!
咄嗟に
「Go away !!」
となぜか英語で叫んでいたワタシ。
するとこれが逆効果だったみたいで、
「おー、いるぼんさらみえよ~?(日本人ですか~?)」
と聞いてきたではないですか!
酒臭くて超絶気持ち悪い!!
どうしよう。。。
周りに人はいない。
そして悪いことに、ワタシが宿泊していたホテルは真っ暗なひとけのない場所に位置していました(すたれたラブホ街)。
「やばい、このままこの男がついてきたら暗闇に二人きりになる」
そう思ったワタシは走り出しましたが、酔っぱらいは何か言いながらついてきます。
泣きたくなってきたワタシは、目に入ったコンビニに飛び込んだのです!
コンビニのお兄さん
コンビニに飛び込むやいなや、ワタシはレジにいたお兄さんに泣きながら
「이상한 사람이 있어요!(変な人がいます!)」
と、へたくそな韓国語で伝えました。
この当時、まだ韓国語が相当ヘタくそだったのですが、なぜか「変な人」という表現は覚えていました笑
そうしているうちに、あの酔っぱらいがコンビニに入ってきました!
お兄さんはその男に何か言い、両腕を広げてワタシを庇うようにしてくれていました。
男はなにかブツブツ言いながら、店の外に出ていきました。
お兄さんはベソをかいている日本人のおばさんを見てビックリしたのでしょう。
「まだあの男がこのあたりにいるかもしれません。僕が見てきますから、隠れていてください!」
というと、なんとバックヤードに匿ってくれたのです!!
なんて親切な韓国の若者。。。
ワタシは感動しながらバックヤードに身を潜めていました。
5分くらい経った頃でしょうか、お兄さんが戻ってきて
「外を見てきたのですが、あの男はもういないようです。ここからどうやって帰られますか?タクシーを呼びましょうか?」
と聞いてくれました。
タクシーに乗りたかったけれど、残念ながらホテルはそのコンビニのすぐ近くです。
「いえ、すぐそこなので歩いて帰ります」
というと、すごく心配してくれました。
ワタシは親切なお兄さんに何度もお礼をいい、コンビニからダッシュでホテルに帰りました。
めちゃくちゃ怖かったです。
ホテルのエレベーターボタンを押すときも、指がガタガタ震えていました。
韓国での恐怖体験から学んだこと
この歳になって、こんな経験をするとは思ってもいませんでした。
すべて自業自得です。
何事もなかったからよかったようなものの、あのコンビニがなかったらと思うと本当にゾッとします。
正直、こういうトラブルに年齢はあまり関係ないのかもしれません。
男は泥酔していたので、若い女と勘違いしたのかもしれないですし。
あのコンビニのお兄さんには感謝してもしきれません。
外国人のおばさんを、しっかりと守ってくれました。
教訓としては
「深夜には女ひとりでうろつかない!」(当たり前ですね)
「ある程度にぎやかな場所にあるホテルを選ぶ」
これに限りますね。。。
こんな大のオトナがお恥ずかしい。
ですが、大のオトナだからこそ生じる油断があると思うのです。
みなさん、くれぐれも気を付けてくださいね。
実は、コンビニで匿ってもらっていたときに、ゲスハで別れた友人に泣きながら電話をかけたんですね。
そしたらお菓子を食べながら笑っていました。
さっきまで一緒に過ごしていたのに、そこから帰らなきゃいけない人間にだけ危険は及ぶ。
当たり前ですけど。
なんだかな。。。
と思いました。チャンチャン。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。